解散
6月29日にずっと好きだったグループが解散した。彼女達の8年の歴史の約3年ほどしか一緒に過ごすことはできなかったけどそれでも充分に、私にとっては青春だった。
初めてライブを観たのは2020年の1月だった。解散ライブの前夜、明日で解散だなんてまだ実感が湧かなかった私は、なんとなくグーグルフォトでその頃から今までの思い出を振り返っていた。
1枚1枚の写真それぞれにちゃんと思い出が伴っているのが嬉しかった。思い出たちの一つ一つが今もこうして私の体の一部になっているんだと感じて嬉しかった。
スクロールしていた指はあっという間に最近行ったライブの写真まで来て、なんだか、思い出の量と写真の数があっていない気がして「あっという間だったな」という気持ちになった。
数えようとすればきっと数えられるくらいしか会いに行けてないとは思うけど、今も当時も私の生活はBiSHに支えられ生かされていたなあと思う。
BiSHに会うと心が躍った。知らない私にも出会わせてくれた。勇気をくれた。どんなときでも生活に必要な存在だった。時に人生がうまく歩めなくなっても何もわからなくなってもBiSHに会いに行きたい気持ちは私の中で消えることはなかったこと、それだけ私の血であったのだなと思う。
何より、アユニちゃんには救われてばかりだった。こうして電車の中で文字にしている今でも気を抜いたら涙がこぼれてしまいそうだ。BiSHになってくれて、BiSHのアユニ・Dでここまでずっと生きていてくれてありがとうと大きな花束を送りたい。私がどんな状態であってもアユニちゃんはステージで笑っていてくれたこと、それだけで守られた何かがあったと今だからこそ思う。
初めてライブを観た日も妹2人と一緒だった。最後のライブもあの日同じ3人で行けてお姉ちゃんは嬉しかったな。
お互い色々あったけど頑張って生きていこう。
まだまだこんなに熱くなれる私たちはきっとまだ生きていけるはずだ。
言葉でこそ言わなかったけど、3人ともそんな風に思っていたと思う。それぞれの岐路へと別れた2人の目はいつもより生き生きしていた。それが何よりの証拠だろう。
「あなたもわたしも幸せ者!」って言っていたアユニちゃんの言葉が忘れられないな。同じ世界に生まれて、出会って、息ができている幸運に、これから私たちはどう答えよう。絡みつく足枷は誰にでもあるさ、目の前の暮らしに精一杯でも美しいさ、その精一杯はきっと裏切らないし君以外の誰にも馬鹿にできないよ。馬鹿にさせちゃダメだ。放たれた羊のように、空の鳥のように、大地を、大空を駆けてこそ、君で私だ!
美しいこの景色と思い出を一生忘れない。
この思い出と共にこれからも私は生きていく。
BiSHさんは永遠に、私の一番星だよ。
最高の夜でした。愛しています。
出会ってくれてありがとう。
いつまでも健やかに、笑っていてね。