コーヒーは飲めないまま

気づけば今年も残り2日となってしまっていた。

今年、私は何をしただろう。何ができただろう。

そう考えると真っ先にコーヒーが飲めるようになった人のことが頭に浮かんだ。

そして私が今年も唯一、一貫していられたことはあの人への想いを持ち続けていつも携えていたことだと思った。好きなものを好きで居続けることなんか当たり前じゃないかと少し前の私なら言ったかもしれないが当たり前じゃないと今の私は思う。

 

年末らしく、今年一年を振り返るとすれば、私の体の外ではいろんなことが今年も起きていた気がするけど“私自身のこと”という欄にチェックを入れて再検索をかけると「お探しのページが見つかりませんでした。」の文字が浮かんできそうになる。何もなかったと言うつもりはないけどなんかこうパッと浮かんでくることが何一つないことも確かで、数分かかってやっとぼやっとした気持ちで「強いて言うなら病気になったことかな…」と思ったりした。

確かに病気がわかってからは分かりやすく物事が止まって分かりやすく私も苦しんだ。それから第二位に挙げるとしたら家族のことだ。間違いなく今年1番深く傷ついた出来事だった。

 

現在進行形で悪化していくのを肌で感じながら生活していると、楽しかった思い出や生きていてよかった瞬間のことを自ら思い出す気力がだんだんと薄れていってしまって自力で助かることがとても困難なものになっていく。

 

そんな中で最も自分に効く薬として音楽があって、やはり今年も音楽には励まされてばかりだった。こんなことを書いておいて、私が音楽というものを生活の頼りとするようになったのは割と最近のことで。2019年の秋に大きなきっかけがあって私はそこから音楽のライブに多く足を運ぶようになったわけなんだけど「これからいろんな音楽に触れていろんな場所や景色をしっていくぞ!」と息巻いていた私には申し訳ないけど、要因はそれぞれ違うけど、年々私はライブに行く回数が少なくなってしまっている。ごめんなぁ。仕方ないことは仕方ないとしか言いようがない。言葉が見つからない。

 

こんな気持ちで新しい年を迎えてはいけないんだろうな。とは思いつつ、私は私でしかないなあ、とも思う。私のせいじゃないことまで私のせいな気がしてくるけどそんな時は音楽が心強い味方となってくれて、なんとか今年も生きて終えられる。それでもやっぱり自信が無くて怖くて諦めてしまったことも沢山あった1年だった。

 

伝わらない言葉を誰かに伝わると信じて話すのには体力が必要で、今年は涙に流れて使えなかった言葉が本当にたくさんあった。私は辛かった。

 

助けてくれた存在たちへ

出会ってくれて助けてくれてありがとね

愛していますごめんね

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